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カルシウムCa-Na2-EDTAプロトコル

カルシウム2ナトリウムVersonate あるいは Ca-Na2-EDTA(カルシウム2ナトリウム・エチレンジアミン四酢酸)は鉛中毒の治療に使われるキレート剤で、FDAに認可されています。
キレート剤を投与する前には、クレアチニン・クリアランス(CC)で必ず糸球体濾過量を評価すること。老人および筋肉量の少ない患者では、クレアチニン・クリアランスは血清クレアチニンで測定すべきではありません。採血の他、正確に6時間の尿採取を行い、クレアチニン・クリアランスで信頼できる測定結果を得るべきです。そのためのキットは DDIで入手できます。

Ca-Na2-EDTA 負荷検査プロトコル

・Ca-Na2-EDTA静脈投与(ゆっくりとした注射または早い点滴投与)
・50mg/kgで3gm未満。
・クレアチニン・クリアランス値の程度に準じて投与量を減量する必要があります。
・ゆっくりとした注射投与(5~10分、希釈率50:50)あるいは30分以内に行う 100ccの点滴(Ca-Na2-EDTAは極めて高浸透圧性なので滅菌水が望ましい)。
・T 1/2 を約45分。
・6時間の尿採取。

Ca-Na2-EDTA 治療プロトコル

・DDIのRBC元素テストを行い、必須元素の状態を評価します。もし不足がある場合は亜鉛などの元素を補充します(EDTAの無差別使用により亜鉛不足になる場合があります)。
・負荷検査プロトコルに従い、注射または点滴により1ヶ月に1~4回静脈投与します。
・薬の投与中はマルチ・ミネラル のサプリメントを控え、休薬中はサプリメントを与えること。胃腸での吸収が不良の場合は、治療の翌日に点滴による静脈投与が必要な場合があります。
・治療を5サイクル終了する毎に尿負荷検査を行うこと。
・RBC元素テストを定期的に行い、必須元素の状態を評価します。

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