Bacteriology Culture　細菌培養検査

この細菌培養検査(the Bacteriology Culture)では、感染性病原体を検出できるばかりでなく、善玉細菌叢、クロストリジウム菌を含むアンバランス細菌叢、そしてディスバイオーシスを引き起こす細菌叢の存在を識別することが出来ます。追加料金無しで細菌に対する適切な薬剤と天然物質への感受性検査も行います。

ターンアラウンドタイム（検査結果が通常ラボに検体が到着してからの時間）8から10日

詳細情報

この細菌培養検査(the Bacteriology Culture)によって、感染性病原体を検出できるばかりでなく、善玉細菌叢、クロストリジウム種を含むアンバランス細菌叢、そしてディスバイオーシスを引き起こす細菌叢の存在を識別することが出来ます。

善玉細菌叢のバランスをとることが、良好な健康状態と関係しているのは今世紀の初めから知られています。その当時メチニコフは、胃腸のディスバイオティックな悪玉細菌叢が宿主に与える有害反応に着目し、彼が自家中毒と呼んだ状態が、発酵した牛乳を摂取することで改善されることを示しました。彼は、大量の乳酸菌を摂取すると、毒素産生細菌の数が減り、結果的に健康状態が改善され、寿命が延びる事を提唱しました。

乳酸菌、ビフィズス菌、そして良性大腸菌のバランスがよいことが、胃腸の機能が健康で有ることにとって重要であり、そして結果的には、すべての微生物にとっても重要であることが、過去90年以上にわたって、大規模な研究で示されてきました。この事から生じる恩恵には、病原微生物の抑制、抗生物質による下痢の予防と治療、旅先での下痢の予防、ラクトース不耐症症状の減少、血清コレステロール濃度の低下、免疫系の活性化、そしてカンジダ菌の増殖抑制が含まれます。研究によると、葉酸、ナイアシン、チアミン、リボフラビン、ピリドキシン、ビオチン、そしてビタミンKなどを生産することが報告されている乳酸菌やビフィズス菌の活動によって、食品の生物学的な価値が高まることが証明されています。

これらの恩恵が生じるメカニズムはまだ完全には分かっていません。しかしながら、研究により、恩恵効果のいくつかは、以下の様な良性細菌の活動によると考えられるようになっています。
　• ラクトシジン、ラクトビシリン、そしてアシドリンなどの腸管病原性微生物に拮抗的な物質の放出
　• 病原や接着受容体の競合
　• ラクターゼ産生
　• 酪酸、プロピオン酸、そして酢酸などの短鎖脂肪酸(SCFAs)の産生

腸内細菌叢がバランスの取れた状態にあるとき、善玉細菌は、全微生物叢中のかなりの割合を占めるようになります。しかしながら、多くの人で善玉細菌のアンバランスが見られ、善玉菌以外の場合によっては病原性の微生物の過成長が認められます(ディスバイオーシス)。これは以下の条件を含む様々な要因による場合があります。
　• 毎日友好的な細菌にとって毒である飲料水に含まれる化学物質への暴露
　• 抗生物質の使用
　• 高度に加工された食品(食物繊維が少なく、糖分が多い)の慢性的な消費
　• 高いストレス

患者様は、過敏性腸症候群、関節リューマチなどの自己免疫疾患、疲労、慢性頭痛、そして様々な食品へのアレルギーなどの慢性症状を示すことがあります。

追加料金無しで適切な細菌にに対する規定の薬剤と天然物質による抗菌感受性試験もまた、無料で行えます。この検査によって、医師は適切な治療プロトコールを計画するのに役立つ具体的で重要な臨床情報が得られると思います。